総括――まとめ(追記あり)

【以下は、自爆ストローマンアートの記録ですが、基本的にそのまま残しておいています】

「ウェットアート」の素材としての著作物の利用許可を求め、版元の企業に問い合わせを行ったものの、コナミデジタルエンタテインメントよりメールを受領したとのほぼテンプレートのご返答をいただいた他は、残念ながら本日現在、未だにご返答がありません。結局、問い合わせを行った全ての企業から許可を得られなかったことに、事実上なってしまいました。

また、版元の企業に著作物の利用許可を求めている最中に、藤城嘘氏(サイト)の作品が展示されていたギャラリー「Hidari Zingaro」(サイト)に、一次創作物の権利者(一部)より、同ギャラリーのウェブページに掲載されていた」藤城氏の作品の画像削除を求められ、ギャラリーが削除依頼に応じたという動きがありました(カオスラウンジ、 藤城嘘さんの作品画像削除に関しまして。 Hidari Zingaro)。左記ページに「著作権ホルダーの方々におきましてはご迷惑をお掛けいたしましたこと深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。」との記述があることから、削除対象の画像の作品について著作権侵害行為(=無断利用)があったものと思われます。

因みに、削除対象となった画像はペインティング1点とドローイング5点であり、その内ドローイング4点については、当方が、「講談社への著作物の利用許可申請文面」、「芳文社への著作物の利用許可申請文面」として、各社の「知財管理担当部署」宛に郵送にて、「ウェットアート」の素材としての利用許可を申請した作品(画像)と一致するものでございます(因みに、残り1点のドローイングである、作品番号【20】のメイド服姿のキャラクターは、「けいおん!」のキャラクターとは確信が持てなかった為、芳文社への「利用許可申請」を見送った画像でございます)。従って、講談社、および芳文社からの著作物の利用許可の取得は、原作品である「ウェットアート」の画像削除を以って、事実上不可能になったと考えられます。

私、真似ぃ^2 の個人的な考えではありますが、権利者に問い合わせても著作物の利用許可をことごとく得られなかった過程を鑑みれば、藤城嘘氏、およびギャラリー「Hidari Zingaro」による一次創作物の無断利用行為は、一般社会の視点ではイリーガルと見られる行為ではありますが、現代アートの文脈の中においては、無断利用でなければ行えなかったと考えられる表現だったという意味では有意義な行為であり、また、著作権の概念について一般社会に一石を投じ、現代アートの可能性を拡げる勇気ある行為ともいえます。

因みに、上記の削除対象の画像の作品の他にも、一次創作物を「ウェットアート」の素材として利用している作品があります(角川グループへの著作物の利用許可申請文面コナミデジタルエンタテインメントへの著作物の利用許可申請文面参照)。もし、これらの作品も上記の削除対象の画像の作品と同様に、権利者からの利用許可を得ていないと仮定すれば、一次創作物の無断利用状態が今、この瞬間も継続していることになります。したがって、「ウェットアート」作品が提示するメッセージ性は一部画像の削除を持ってしても失われていないと考えられ、また、ギャラリー「Hidari Zingaro」は、「カオスラウンジ側とのコンフリクトがあった」*1にも関わらず、また、これら作品を削除しようと思えば削除出来たにもかかわらず"能動的"に残した行為を以って、藤城嘘氏、およびカオス*ラウンジが「ウェットアート」作品を通じて提示するメッセージ性については"能動的"に肯定していると言えるのではないでしょうか?

結びに、藤城嘘氏、およびギャラリー「Hidari Zingaro」、そしてカオス*ラウンジへの支持を表明して、本ウェブ展覧会の総括と致します。



創作物の無断利用行為に踏みきれない、小心者の 真似ぃ^2 より ☆彡

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2011-08-09追記
講談社より、郵便にてご返答があり、著作物の利用許可について明示的に不許可のご連絡をいただきました。
ご返答有難うございました。

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2011-08-18追記
芳文社からも、郵便にてご返答があり、著作物の利用許可について明示的に不許可のご連絡をいただきました。
ご返答有難うございました。